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4月26日 つぎはどう思うかわからない

『1973年のピンボール』という小説がある。

長いこと、夢に出てくるヘビみたいに実に長い期間(夢に出てくるヘビはたいてい長い)大好きだった小説だ。

今回、人にプレゼントする機会があって、自分でも少し読み返してみた。

といってもぱらぱらとページを手繰る程度なのだが、これが、かつての魅力を失っているではないか。

全体的に気障にすぎる。読んでいるこっちが恥ずかしくなるような青さがある。

たしかに舌を巻く比喩にはうっとりする。

「グラスを持つ手までが透きとおってしまいそうな水」

“水”の比喩で世界一おいしそうなのはこの『1973年のピンボール』だ。

思考的側面から僕は袋小路に入った人間だと思っていた。これ以上かわらないと。

しかしここにきて袋小路の塀をよじ登る可能性を見出した。

その時々に好きなものは、次にあったときどうなるかわからない現実を、常にあるものとし今を楽しまなくてはならない。

これは一つの教訓といえるのだろうか。

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