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つみきのいえ

つみきのいえ 白泉社

加藤久仁生/絵 平田研也/文
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チャイルドシート、バウンサーに続き、三つ目のプレゼントがこの絵本だ。

珠希がはじめてもらった絵本。俺が感想を書かなくてどうする。

珠希へ、綴る。

あらすじ。

海の上に作られた町。この町では年々海水が上昇し、応じるように人々は上へ上へ家を増築していった。それはつみきのようだった。

とある家に住んでいるおじいさんもこうして生きてきた。

ある冬、町はまた新たに家を建てる必要に迫られた。

作業にとりかかるおじいさんだったが、大工道具を海中に落としてしまう。

おじいさんは潜水服を着こみ、取りに行くことにした。

一つ下の階に潜るごとに、さまざまな記憶が呼び起こされた。

海に沈んだ階下の家家には、おじいさんの人生がまるごと詰まっていた。

それは幸せな人生の記憶だった。

人生を語った絵本だ。

おじいさんは生き続けている。それは積み上げられる家に仮託され、海水に脅かされながらもしっかりとした構えでたたずむ。

節目に人生を振り返る。おじいさんがこの家から逃げ出さないということは、自分の人生を肯定していることに他ならない。

自分は幸せに死んでいくという自信にあふれている。

絵本の常で、ここには人生の実際は描かれていない。ひどく象徴性のつよい内容になっている。本当の人生というものなら、「痴呆になったおじいさんと、介護を押し付けあう子供たち」という構図になるだろう。

しかし、痴呆老人の実態は珠希にはまだはやい。自分がパンパースをしているうちは老人用オムツを知る必要はない。
人格基礎の形成と、想像力の発展こそを求めるべきである。

年をとっても幸せに穏やかに、そして力強く生きる老人の背中を見てもらいたいものである。

珠希のおじいちゃんは、すでにこの世にいないのだから。

【今月の走行距離 61km】

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