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クライマーズ・ハイ

あらすじ

1985年8月12日。群馬と長野の県境の山中にジャンボジェット機が墜落した。

すぐさま前橋にある北関東新聞社にもその報道がはいった。

40歳になっても部下一人もたず、記者一筋で生きてきた悠木に全権が与えられた。

地方新聞社の意地「現場で他社を圧倒する」という社訓を地で行く生涯一記者である悠木にデスクを任せることで生ずる化学変化が、想像をはるかに超えた未曽有の大惨事をうまく捌けると読んだのか。あるいは悠木を一皮むけさせようとした上層部の意図もあったかもしれぬ。

全権デスクを任された悠木はさっそく墜落現場へ若い記者とカメラマンを向かわせ、翌朝の一面にその雑感を載せようとした。北関東新聞社始まって以来の大事件と向き合い一流の新聞を作るため、上司にかみつき、部下や同僚を叱咤しながら、自身も使命感に燃えていた。

しかし、大久保事件、連合赤軍事件を栄光として保持したい上司たちは小細工を弄し、この命がけの雑感を一面トップから外してしまう。

旧態依然の社の体質、保身と体裁で固められた器の小さな上司たちを目の当たりにし、悠木は情熱を失ってしまう。しかし彼の真摯な姿勢は社員を引きつけていた。

翌日、悠木は東京から地方新聞を買いにきた令嬢に遭遇する。この令嬢は地元紙が一番詳しく書いてあるだろうとわざわざ買いに来たのだ。

地元紙のプライドを揺り動かされ再び意欲を取り戻す悠木。鬼気迫る勢いだ。

翌朝の新聞には事故と政治の両方にうまく睨みを利かせた素晴らしい一面を出すことに成功する。

次のスクープは事故原因。

他誌に先駆けて入手した情報の裏付け取材を行うことにした。

販売部と全面戦争覚悟で入稿を遅らせる段取りも組んだ。

しかし結局裏付けがとれず、事故原因についての記事を見送ってしまう。

「チェック、ダブルチェックだよ」

悠木の新聞記者としての主義にどうしても反せなかったのだ。

結局、他誌に事故原因を抜かれる。

責任をとる形で社を辞す悠木。

その後、中央へ行ったのか、新聞記者を辞めてしまったのか、それはわからない。

むろんこの男が新聞記者以外の仕事ができるとは思えないが。

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