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軽蔑

軽蔑

監督 ジャン・リュック・ゴダール

主演 ブリジット・バルドー

あらすじ

劇作家ポールとカミーユは睦まじい夫婦だ。

カミーユはアメリカ人映画製作者から誘いをうけるが、ポールはこれを黙認した。カミーユはそれを許せなかった。愛情が軽蔑に変わった。急激で鮮やかなまでの変化だったが、確かなものだった。口論をはじめるようになる二人。

二人の関係というのはいつも緊密で、危うい。

お互い思うからこそ一緒にいるのであって、一方が別れを望めば当然破綻する。

糸は一本なのだから。

やがてカミーユはポールのもとを去る。

難解でよくわからなかった。

シーンひとつひとつの意図がつかめない。人物たちの台詞は、それは真面目なものなのか、何かの比喩なのか、冗談なのか風刺なのか、さっぱりわからない。それがどこからもたらされるのかすらわからない。時代のせいか、国の違いか、監督の好みか、あるいは決定的に僕には映画を観るための知識が不足しているのか。

わかるのは、夫婦愛の限界と、愛情が軽蔑に変化するのに大した理由も時間は必要ない、ということくらいか。

オデュッセウスとユリシーズの話が執拗に出てたから、まあつまりオデュッセウスとペネロペイアの話なんだけろうど、このような夫婦においてさえも冷めてしまう不確かさを訴えているのだろう。

ローマに帰る途中、カミーユが事故死してしまうのは、これはデウス・エクス・マキナとしか思えない。

【―昔はすべてが共犯の歓びのなかで無意識に過ぎていった。何もかもが異常で魔法のような気軽さとともに起きた。自分でも気付かぬうちにポールの腕に抱かれていたものだ。

―その気軽さがカミーユと僕の態度から消えた。欲望に燃えても相手を冷静な目で見られるか。彼女ならできるかもしれない。

―私は内心にある復讐の感情を込めて話した。

―彼女は嘘をつけば外見だけはうまくいくと思ったようだ。彼女は嘘をつこうとしたが、思い直してつくのをやめた。

―今度は私が彼を苦しめる番だ。曖昧な言葉で私が見たものをほのめかす。

―僕が間違っていた。彼女が裏切ったように見えたのは外見だけだ。彼女の真意を見極めるべきだ。

―迷えば迷うほど私はわざと平静さを装った。感情が生んだ混沌を理性で解き明かすために。】

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