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ショーシャンクの空に

実に10年ぶりに観返した。

当時観たほどの輝きはなかったがそれでもやはり名作だとおもう。

冤罪で終身刑となり、ショーシャンク刑務所に投獄されたアンディ。

失意の底でも希望を失うことはなく、やがて趣味である鉱物採集にかかる。また集めた鉱物を細工するためにロックハンマーを調達屋のレッドに依頼する。

二年が過ぎた頃、アンディは銀行の副頭取という経歴を生かし、刑務官に税金対策の方法を教える。

その後「会計係」として刑務所内の経理や、署員の税務相談に応じるようになっていった。しかしその特異な才能は評価こそされるが、刑務所内での地位の向上には繋がらない。

むしろ不正で私腹を肥やす刑務所長の秘密を知っているため、解放されることはないと痛感することとなる。

アンディは仲間たちとささやかな幸福のために日々を過ごす。その生活を支えていたもの「希望」だった。長期刑囚の多いショーシャンク刑務所では希望を捨ててしまった人間も多いが彼は捨てなかった。

ある日、アンディはレッドにメッセージを残した。

希望というメッセージを中心に据えた痛快ストーリーである。

さらには人間愛。

この人間愛という側面はストーリーの全面には押し出さずうまく隠しており、その隠し方の妙が「ショーシャンクの空っていいよね」という評価を受けている所以だと思う。

アンディとレッドの関係性やトニーへの接し方にはそこはかとない情が見て取れるし、

屋上で「仲間たち」とビールを飲むシーンにも、ささやかだが確かな絆を感じることができる。

特別つよい愛情があるわけではないが、雰囲気でとどめているからこそメインテーマの「希望」と、それに沿った主人公の行動が一貫性をもって熱く語りかけてくるのだ。

しかし、彼らが犯罪者であることを忘れてはならない。

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