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一月二日 寒風のイタリア村

 ヴェネツィアをモチーフに造られた名古屋港イタリア村。

 ヴェネツィアは個人的に、行ってみたい町ベスト3に入る。少し前まで1位だったが、現在その地位はイア(ギリシア)に奪われてしまった。

 花と光に飾られたアーチを抜け正門をくぐる。門内に設置されているのはご存知“真実の口”(ローマだがや)。世界一有名な口だろう。

するどいギャグを思いつけなかったので手をいれずにおいた。僕はグレゴリー・ペックにはなれん。

 さて園内。巨大な尖塔を視界の端にとらえつつ見渡すと、来場客に思いのほか外国人が見受けられる。東京以外の、いわゆる地方都市ではそんなに外国人はいないものだ。ノスタルジーに浸っているのか、カンパリのかおりに誘われたのか、鼻で笑いにきたのかは不明だが、とにかく、おかげで異国風情の演出に一役買っている。

 運河沿いの小道を抜け、リアルト橋風の橋を渡りピッコラ‐ヴェネチア本館に入る。

 食材を扱っているコーナーをひやかしてみる。イタリアンは自分でもよく作るので、みていて楽しい。チーズやハムの市場は酒飲みの心をくすぐる。「おまえら、いい肴になれるぞ」と。

 次は麵を見てみる。僕はトマトソースといえどももっぱらリングイネだ。ショートパスタも今度使ってみようかな。

そういえばキャプテン(僕の友人)が大学四年次にイタリアに行ったのだが、そのみやげの「トリュフのパスタ」最高にうまかったなあ。生麵と乾麵の中間くらいの独特の麵と、瓶詰めトリュフを和えるだけのお手軽料理だったが、ギンギラギンの三ツ星。

 あの麵を捜し求めているがここにもない。瓶詰めトリュフも……ない。本場に行かないとダメ?

 小腹が減ってカフェに入る。

 食材市場で話題に出たカプレーゼをメニューに見つける。頼んでみようということになった。自分で作るのとどのような味の差があるのか試してみようというわけだ。他に僕はアイリッシュコーヒーを注文。

 いよいよ運ばれてきたカプレーゼ。店員がテーブルに皿を置いた。
「お手並み拝見ですな」
「ですな」
お互いうなずく。モッツァレラとトマトとバジルを二人同時に口に含む。
「うまい!」
「うん、おいしい」
シンプルながらもほのかに奏でる味の旋律は確かにプロのものだ。
「だけどさあ、反則だよな。うまいのはモッツァレラチーズなんだもん」
そう、ここのモッツァレラチーズは芳醇な風味でかつ臭みがない。
「駄目。料理じゃなくチーズがうますぎる。反則に一票。」
「同じく一票。」
うまいのは料理ではなくチーズ。これでは採点のしようがない。うまい食材をみつけるのも料理人の腕前?ともかく一つ勉強になった。カプレーゼを作る際はモッツァレラチーズにこだわるべし。

 別に頼んだアイリッシュコーヒーもあたり。これは自分で作ってみた。→【カテゴリー レシピ】

 このイタリア村の欠点をあげよう。施設の周りはいかにも「港です、輸出します」といった倉庫が並んでいるところ。レンガ造りの建物の向こうに「○○海運」の看板がみえてしまってはムードも何もない。

 ここは想像力を駆使しよう。僕は今イタリアにいる!

「○○海運」を横目にイタリア村を後にする。やっぱヴェネツィアが行ってみたい町ナンバーワンかもしれん。

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