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オーストラリア旅行記 4日目 3/4

非常識な色合いと海に不釣合いな静けさ。あらかじめ情報がなければこれが海だとは思うまい。

名のとおりサンゴ礁(コーラルリーフ)がバリア状に広がり遠洋からの荒波をさえぎっている。どこまでもおだやかな波打ち際である。森の泉の精霊も住めそうなくらいだ。遠くに、そこは礁の切れ目なのであろう、白波がみえる。

その海に一歩二歩はいっていくと、神聖なものを侵しているような気がしてくる。とてつもない時間と度重なる偶然がつくりあげた地球の結晶をむげに扱っているように思えてしまうのだ。

しかし何と言っても6万円である。はっきりいって神もひれ伏す金額だ。侵したとしてもお咎めなしであろう。咎があっても、論破してやる。

Photo_22

サンゴに気をつけながらシュノーケリングで泳いでいく。ここらの深さは1メートルくらいなのでうまくやらないとサンゴを踏んでしまう。

子供が冗談で塗ったような原色の魚がおよいでおり、海底には黒いナマコが沈んでいる。こういう世界も本当にあるのだ。この景色のなかでサンゴや魚やナマコたちと、一瞬でも共存しているのが信じがたい。手の届く距離に未知の世界がある。

9:45 今までのはいわば練習。メインのシュノーケリングスポットへ移動する。

 島の反対側まで、トラクターというか、エンジンつきリヤカーというか、とにかく車両で移動。

 太陽の関係からこちら側のほうがさんご礁が発達しているらしい。たしかにバリアがさきほどの海岸よりとおくにある。

10:15 小型の船で十五分くらい沖へでる。島から200メートルくらい離れただろうか、船は止まった。どうやらダイビングスポットについたらしい。

 真っ先にガイドさんが海へ飛び込む。

「天国がまってるよ、はやくおいでよ。」

ガイドわすれて楽しんでやがる。はやくって、あんたがはやすぎるんだよ。しかし、ガイドさんがはしゃいでしまうのも無理ない。10メートルくらいの深さなのだが透明度のおかげでくっきりと海底まで見渡せるのだ。視界にうつる魚は種類も数も多く、単独やつがいや群れなど形態も様々。ウミガメまでも平然と泳いでいる。

僕は楽しもうと、力のかぎりをつくして努力した。

11:30 昼飯

 バイキング形式である。米はこちらに来てはじめての長粒種。ぱさぱさであるが、日本米などいつでも食べられる。

 海岸で魚に餌付けをやったあと島を一周してみることにする。やっぱ歩いてしまう困った性質である。出発まで2時間弱。まあいけるだろう。

強い日差しのなか島を時計回りに歩く。サンゴが砂のように細かいところと、そうでないところがあるのは風や潮のせいなのだろうか。

しばらく行くと青いヒトデを発見。いつのまにか背後に来ていた外国人が

「Star fish?」

ときいてくる。

 僕はそのヒトデを持ち上げることで、答えに変えた。デジカメを持っていたので陸に

あげてやった。Star_fish

「Thank you」

とその外国人はいってシャッターを押した。

「It called “HITODE”in japan. Mean is Human hand.」

などと片言の英語でもいいから言ってみればよかったと思ったのは飛行機にのってからである。ヒトデってすげえセンスあるネーミングだと思うぜ。

 島の灯台をこえ、先ほどの船着場をとおり、渡り鳥の止まり木のある地帯を過ぎる。スタートした地点に戻ってきた。寄り道しながら歩いても、一周45分。ちいさな島だ。

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※一匹一匹巣のようなものをつくりそこにとまっている。

もうこの島ともおわかれだ。おそらく二度と来ることはあるまい。サンゴの死骸が人骨の破片のようにみえてきた。それは寂しげだった。僕がこの島をさったずっとあとまで徐々に侵食されながら砂に還るのをまつのだろう。

14:00 サラバ

ちびノリダーが病気の妹のために一生懸命集めていた死んだサンゴをみてガイドさんが

「あまり多く持って帰らないでください。というのも税関で見つかってしまうと罰金ですので。小さいやつなら大丈夫だよ。」

どれを持ってかえるのか思案しているのか、ちびノリダーは集めたサンゴを丹念にみていた。

再び空へ。

つづく

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