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一月二十一日 食事とアルコールのせめぎあい

 アルコールが液体じゃなかったら、と思った。

 僕は通常食事と酒を同時に味わわない。まずお食事タイムがあって、しかる後にお酒タイムを設けている。時間をずらすのである。鍋をつつきながらビールくらいは飲むが、ボロネーゼを肴にギムレットは飲まない。

ラーメン屋に入ってビールを頼むおっちゃんが不思議でしょうがない。それじゃあ、どっちが主役かわからないじゃないか。第一、腹はいっぱいにならないのか?

法事のあとの精進落では、そうはいかない。やっぱオジサンたちは誰かと一緒に酒を飲みたいらしい。僕も酒はすきなので望むところなのだが、食事時に一杯やるということがふだんないため、戸惑いがある。 

また、懐石料理というものが苦手だ。ちびちび出され欲求不満になるし、そうかと思いきや一気に食べられないためすぐハラ一杯になっちまう。その上、今回の法事ではビールを飲んだため、気泡が胃袋内部を圧迫してくる。

思った。アルコールが液体じゃなかったら一体どうなっていたのだろう、と。

ポテトチップスみたいな袋詰めで「ウィスキーあじ」とか、板チョコみたいに銀紙につつまれていて「ジントニック アルコール23%」とか、自販機ではカロリーメイトの横に「チャイナブルー」があったり。
 
炭酸はできないかもね。食べてしゅわしゅわ? 

それとも気体だったらどうだろう。ヘリウム缶みたいなものに入って。
 
夜景のきれいなバーカウンターで
「乾杯]缶をあわせた乾いた響き。
「夜景がきれいね、シュー」
「君のほうがきれいだよ、シュー」
顔をあからめうつむく女。真剣な視線を向ける男。
「君、付き合ってる人いるの?シュー」
女は沈黙。照れ隠しに気体スプモーニを口にする。シュー、シュー、シュー。
男も間がもたずシュー、シュー、シュー。シュー、シュー、シュー。
マスターに目をやると「VODKA」とかかれた鈍い光の大きなボンベから小さな缶に入れ替えている。

様々、人生かわりそう。

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